10月18,19日の1泊2日で、山形県米沢方面に旅行してきました。
10月は東北が吉方で、私が山形にまだ一度も行ったことがないので、
初めての山形行きになりました。
大宮から山形新幹線つばさに乗車して2時間ほどの行程です。
福島駅を過ぎると東北新幹線と切り離され、ここからいよいよ山形への道のりになります。
途中は思ったよりも山深く、渓谷が続き、未踏の地に分け入っていく感覚になります。
奥羽山脈の峠を越える難所だということです。
クマなどの野生動物に衝突する事故が時々あるというのもうなづけます。
調べてみると、山形新幹線というのは厳密には新幹線ではなくて、在来線の特急になるそうです。
(どうりで、新幹線なのにスピードが遅いわけだ…(^^;)
ちょうどMLBの地区シリーズでドジャースのリーグ優勝がかかる日だったので、
スマホで速報をひんぱんに見ながら、
「え?! 大谷くんホームラン打った!」
「えええっっっ~~! またホームラン!」
と、大活躍に興奮しまくりでした(笑)
大谷選手の偉業とドジャース優勝に満足したところで、目的地の赤湯駅に到着しました。
駅前でレンタカーを借りて、今回のメインである熊野大社に向かいました。
南陽市宮内に鎮座する熊野大社は806年再建で、日本三熊野のひとつといわれます。
(日本三熊野とは、「熊野三山」「南陽市の熊野大社」「軽井沢の熊野皇大神社」とされます)
そして、熊野大社なのに、なぜか「東北の伊勢」と称しているのです!
「なぜ、熊野大社は“東北の伊勢”と呼ばれるようになったのか?」
と(ブラタモリ風に)考えてみるのも、今回のテーマのひとつです。
熊野大社は山を背後にした街中にあり、
長くゆるやかな上りの参道を通って大きな鳥居をくぐると、
巨木のつらなる鎮守の森があります。
まず、入口の大イチョウのご神木に圧倒されます。
「後三年の役(ごさんねんのえき・平安時代後期)」で、
奥州統一を担った源義家が手植えしたものと伝わります。
(すると、樹齢1000年くらい?)
紅葉前だったのが残念ですが、これが黄色に紅葉するとさぞ見事だろうと思います。
時代を感じる石段を登っていくと、社殿の茅葺の大屋根が見えてきます。
上りきると、思わず「オオッー! スゴイ!」と声が出ます。
こんなに大きな社殿はなかなか見たことがありません。
そして、茅葺の大屋根の迫力と美しさ! 一見の価値ありです。
(写真ではその迫力を伝えきれません…)
七五三のシーズンで家族連れの参拝者も多く、
インバウンドの外国人もいて、たいそう賑わっていました。
熊野大社のご祭神は、
ムスビの神である「伊弉諾尊、伊弉冊尊(イザナギノミコト、イザナミノミコト)」
ほか、多数の摂社末社に多くの神仏が祭られています。
イザナミノ尊は正式には「熊野夫須美(くまのふすみの)大神」として、本殿にお祭りされています。
また、イザナギノ尊は「熊野速玉(くまのはやたまの)大神」として、二宮にお祭りされています。
拝殿の裏手に廻ると、中央に本殿、右手に二宮、そして左側に三宮があります。
三宮は熊野家津御子(くまのけつみこの)大神を祭ります。
(熊野家津御子大神はスサノオノ尊の別名)
つまり、本殿に祭られているイザナミノ大神さまが主祭神ということになります。
そして、熊野大社が「東北の伊勢」といわれる所以は、
熊野大社に伝わる「太々神楽(だいだいかぐら)」にあります。
当社ホームページによれば、
熊野大社の太々神楽は伊勢神宮より直伝されたもので、
その伝授は神宮が鎮座して以来初めてであり、以後、伝授は禁じられたので、
伊勢神宮と熊野大社だけに伝わる特別な神楽である、ということです。
日本で唯一、直伝を許された伊勢の神楽舞を、
長い歴史のなかで欠かすことなく大事に伝えて守ってきたわけです。
この太々神楽を奉納する祭りが、熊野大社では最重要なお祭りだということです。
修験道の霊場の場合、若干のケガレを感じることが多いのですが、
熊野大社は大自然の神気に満ちた素晴らしいパワースポットと感じました。
境内社としては、「八幡神社、幸神社、保呂羽神社、愛宕神社、月山神社、羽黒神社、皇大神社、雷神社、白山神社…」ほか、神仏習合の祠など多数あります。
土社神社の訶志古泥神(かしこねのかみ)は、自然と土への感謝の女神とされます。
土から生成して、初めて人間の形となった面足神(おもだるのかみ)の妻神です。
和光神社の豊斟渟神(とよくぬのかみ)は土壌育成の神とされます。
そして、千手堂のご祭神は国土形成の根源神である国常立(くにとこたちの)神です。
このように神世七代の古き神々もおられます。
月山神社の月読命(つきよみのみこと)はイザナギノ命とイザナミノ命のお子様になります。
白山神社のククリヒメノ大神さまはご存じのように、
イザナギ・イザナミの夫婦のいさかいをおさめた神さまです。
熊野大社にはそうそうたる神々と、人間生活に必要なあらゆる神仏がいらっしゃるというイメージです。
その日は赤湯温泉の宿に宿泊しました。
そして、その夜、思いがけないことが起きました。
なんと、熊野大社からイザナギノ大神さまとイザナミノ大神さまが来られたのです!
(後編へ続く)

