『天空の城ラピュタ』の正八面体のシンクロニシティ

 

8月12日に放送された、スタジオジブリの『天空の城ラピュタ』、

1986年の作品ですが、まったく色あせない映像美、ストーリー展開のおもしろさ、

今だから理解できる宮崎監督の先見性や世界観など、

おとなになってこそ観るべき映画だと思います。

 

もうずいぶん前に観たので、話の筋はまったく憶えていないので、

初めて観るように新鮮でした。

今回、印象に残ったシーンを考察してみたいと思います。(個人の感想です)

 

「700年以上前に、超大国ラピュタ帝国が存在した。

高度なテクノロジーをもち、飛行石で天空に島を浮かせ、

おそるべき科学力で全地上を支配していた。

その王は代々、天帝と称した。

しかし、疫病が蔓延して、空中での生活を放棄して、地上に降りて没落していった」

 

という前段の話があるようです。

そのラピュタ人の王族の子孫がヒロインの少女シータであり、悪役のムスカという設定です。

 

ラピュタの城は人々がいなくなった後も、空中をさまよい続けています。

「龍の巣」と呼ばれる巨大積乱雲におおわれ、その姿は人々の目から隠されています。

(時々、天気のニュースで「ラピュタの龍の巣みたいだ」という話題が出る雲ですね)

 

主人公の少年パズーの父は、飛行機に乗っている時に

伝説の島ラピュタに遭遇して、生還できた数少ない人間です。

パズーもいつかラピュタを見つけるんだという夢をもっています。

 

龍の巣のような巨大積乱雲を通過すると、

台風の目の中心部のような静けさで、

天空の浮島ラピュタが現れます。

 

ラピュタは巨大な樹木を土台にした城のようです。

すぐに、「世界樹ユグドラシル」というイメージがわきました。

 

ラピュタの頂上は豊かな緑の樹木にこんもりとおおわれています。

下のほうには木の根っこが何重にも複雑にからみあって、しっかりと土台を支えています。

 

まるで、地上に生えていた大樹がそのまま空中に浮かんでいるような形になっています。

北欧神話にある、世界樹が地球を支えているというイメージが、ラピュタに反映されているようです。

 

驚いたのは、映画のクライマックスで、

ラピュタの中心部にある飛行石の本体が、

なんと、伊勢神宮の内宮の上空にある「正八面体」と同じ構造だったことです!

 

ピラミッド型を上下でくっつけた形の正八面体が、

ラピュタのいわば心臓部であり、

それが空中でくるくる回転しています。

 

最近、新しい講演CD『八幡大神のご開運と日本の霊的防衛』の解説書を作っていて、

伊勢神宮の正八面体の図を何度も観ていたので、

そのシンクロニシティに驚きました。

 

伊勢神宮の正八面体(2014年『秘録』41号)は、

ミロク天照国照彦櫛玉饒速日大神さまの「クシタマとハヤヒの力」で、

永久回転運動を起こしていただいています。

(諏訪湖の四大源力スワスチカを復活し、動かしたのもニギハヤヒノ大神さまです。『秘録』48号)

 

2013年に神さまが、こういう形状(正八面体)を作って、回転運動を起こして、

全国に太陽神・天照大御神さまの御神威を拡げるとよい、ということで造ったのですが、

それが宮崎監督のインスピレーションと重なっているところが興味深いです。

 

山田の話です。

「私が日本の霊的防衛幽斎神事を行う前、

伊勢神宮上空の〈原則界の正八面体〉を活用するというインスピレーションがありました。

 

原則界の尊星王上帝さまに相談して、

永久回転をしている〈原則界の正八面体〉を活用して、

グレート・セントラル・サンさま、天照大御神さまの御神威(みいず)を、

日本の領海を包む陰陽のバリアーに常に与えることにしました。

 

私も『天空の城ラピュタ』を見ていて、そのシンクロニシティに驚きました。

ただし、ラピュタの飛行石が青く光るのに対して、

伊勢神宮の内宮上空の〈原則界の正八面体〉は金色(こんじき)であり、

回転しながら大いなる御神威を四方に放射し続けているという違いはあります」

 

さて、ラピュタは核兵器のような爆弾も持っていました。

インドの古代叙事詩『ラーマーヤナ』に出てくるような炎の武器です。

それで地上を恐怖で支配していました。

 

ラピュタは繁栄した帝国だったのが、原因不明の疫病によって滅んでしまいました。

現在の新型コロナウイルスの世界的蔓延を目のあたりにしていると、

現代文明もいずれ滅ぶのではないかという感慨を抱いてしまいます。

 

歴史上をみても、たくさんの帝国が滅んできました。

ローマ帝国、秦帝国、ビザンティン帝国、ゲルマン帝国、モンゴル帝国、ロシア帝国…

 

「帝国」というものはいずれ滅ぶ運命にあるのかもしれません。

 

ラピュタの王は自分を「天帝」と名乗っていたといいます。

その“慢心”もまた、滅びの原因だったのでしょう。

 

最後に「滅びの呪文」によって、シータとパズーはラピュタを崩壊させます。

崩壊後、残った城の上部と巨大な樹木と根っこの姿になり、

飛行石の力で天高く飛び去っていきます。

 

ラピュタは崩壊しますが、「滅び」と「再生」はセットです。

人間の文明も、何度も滅び、新たな文明を生み出してきました。

 

天空の島から地上におりたラピュタ人たちが住んだのが、

ゴンドアの谷という峡谷でした。

 

ゴンドアの谷の歌

「土に根をおろし、風とともに生きよう。

種とともに冬を越え、鳥とともに春を歌おう」

 

どんなに高度な科学技術をもっていても、

大自然と離れて人間は生きていくことができない、

というメッセージではないでしょうか。

まさに産土(うぶすな)に通じますね。

 

※関連記事 「千と千尋の神隠し」考「もののけ姫」と精霊界のご開運

 

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あの雲の中にラピュタが…(2021年5月撮影)
あの雲の中にラピュタが…(2021年5月撮影)